先日の「20世紀少年」の最終章の公開に合わせて、
テレビで早々と第二章が放送されました。
個人的には第一章でかなりガッカリしたものの、
やっぱり原作のファンなので第二章も観てしまいました。
もともと堤監督はRの大好きな「TRICK」の監督でもあり
「ケイゾク」などでも見事な演出を見せているものの
第一章を観る限りは、あんまりマジメな内容の
劇場作品向きの人では無いのかも・・・と思っています。
さてさて感想は・・・
第一章とおんなじ・・・。
第一章よりもさらに様々な出来事が絡んでくる原作の内容を
まとめるのは簡単な事ではない・・・のは誰もがわかってるのに
どうして第一章のように、単なるダイジェストのように
あれもこれも詰め込もうとしたのか・・・。
どうせ最終章で「原作とは違うラスト」を謳っているなら
もっと大胆に色んなところをバッサリ切って、各シーンや
各キャラに重みをつけて欲しかったと思います。
特に血の大晦日後のケンヂ以外のキャラたちの再会が
うすっぺらで感情も何も無い。それを助長している原因が
第一章から続けて、オッチョ、ユキジ、マルオ、ヨシツネ
神様などの原作では重要なキャラたちが、数年後の舞台に
再び登場しますが、どれも深く描かれていないので
まるで重要性が感じられません。この映画を観て
キャラに疑問を持たない人がいるなら、それは逆に
原作を読んで知っている人なのかも知れません。
原作を全然知らない人が観て、この作品を本当に面白いと
思うのかとても疑問に思います。
今回ラビット・ナボコフのシーンに結構な時間を
使っていましたが、映画ではタイ、中国マフィアは大した
意味を持たない存在になってるのでかなりのムダ。
カンナの不思議な力は先にワールド行きのバスの中で
悲しいぐらいアッサリと見せているし、その程度なら
カジノのシーンはいらなかったと思います。
その割に原作ファンが「ぜひ入れて欲しい」と思うような
エピソードはことごとくカットされていたり。
ケンヂと春波夫の関係とか・・・。
とにかく・・・不満ばかりが残る作品でした。
そんな第二章ですが、たった一つ良かった点も。
それはRの原作でナンバーワンのお気に入りキャラの小泉響子。
木南晴夏という女優さんらしいけど、ズバリそのもの
・・・くらいの感じが出てます。
基本的に「豪華さ」なんかをウリにして、かえって安っぽい
感じが目立つキャスティングの中で、かなり好感が持てました。
第一章のカンナ役の女の子なんて、感情も何も無い演技で
観ていて冷めましたね。あの歳でちゃんとした演技ができる
子なんてそうはいないでしょうが、あれでは感情移入も
できません。細かい所で有名人使ってみました、みたいな
あさはかなものより、細かい所までこだわりを見せて欲しいです。
これも原作、監督共にファンだからこそ言うんですが・・・。
・・・で、原作ファンという観点から最近では当たり前の
ように多い「漫画原作のドラマ化、映画化」について。
まー、このテのものって成功する例ってまず無いですよね。
やはり原作ファンから見れば原作が最高傑作であり、
それを限られた時間内に収めて映像化するのも簡単では無い。
でも中にはうまくまとめていたり、努力のあとが伺えたり
いい作品も無いわけではありません。
例えば・・・Rが青春時代にハマった「AKIRA」。
劇場版アニメの公開時点で原作は完結していなかったものの
原作者自身の監修のおかげでちゃんと一つの物語として
完結しています。原作とは違う内容でもあれも紛れも無い
「AKIRA」でした。ドラマでは、ポリさんに勧められて見た
「動物のお医者さん」。原作の雰囲気を壊すことなく
古い作品をちゃんとドラマ作品に仕上げていたと思います。
そんな中!呆れるほど愛情を感じない作品を目の当たりに
してしまったのです!
それは・・・・そう、「こち亀」!
ヒドイ。ヒドすぎる。やっつけ仕事にしか思えない。
「原作を忠実に」なんて言えば聞こえは良いけど、あの漫画を
ドラマ化するにあたって、繋がった眉毛やら中川の悪趣味な
制服やら忠実に再現する必要がどこにあるのか。
そこはドラマ作品として丁寧に作りあげるべき点だと思います。
キャスティングも安易で、香取シンゴにコントまがいの
メイクを施して、これまた安易にキャラで歌まで歌わせる始末。
そもそも彼の演技なんてあのテのキャラはどれも一緒で
両さんらしさも無い。Rはこち亀のファン、というほどでは
無いのですが、本当のファンの方の気持ちは十分察します。
まぁ世間でも感想は同じようで、初回はギリギリで合格ライン
だった視聴率も回を重ねるごとにビックリする位下がっているようです。
ドラゴンボールのように海外のわけの分からないスタッフに
ぐちゃぐちゃにされるのも悲しいですが、作品の面白さが
分かっているはずの日本人にぐちゃぐちゃにされるのも
もっと悲しい話ですね。
2009年09月07日
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